TOPROC DRESS

Bug!?

ボール一つで世界が繋がる。

侍BALLERS

数え切れない程様々なバトルを総ナメにし、「日本一=世界一」と称されるフリースタイルバスケットボール界において最も歴史と名誉ある大会「WFBA FREESTYLE BASKETBALL BATTLE JAPAN CHAMPIONSHIP」で史上最多となる3度の優勝を飾るなど、現在名実共にフリースタイルバスケットボール界の頂点に君臨する「BUG!?」。 トレードマークのピエロのお面を被ったキャラクターとパフォーマンスで、ジャンルの垣根を越えた観衆を虜にし、ゲストパフォーマンスや大会審査員として活動の幅を世界に広げた今、彼が想うこと。

Q:自己紹介をお願いします

A:名前はBUG!?(バグ)です。プロフリースタイルバスケットボーラーをやっています。
チームが侍BALLERSで、福岡を拠点に日本各地、世界中いろんなとこ回って人を楽しませています。
地元は名古屋で、21歳の時に福岡に来ました。16~21歳までは大阪にいましたね。

Q:なぜフリースタイルバスケットボール(以後:FBB)をやっているのか?

A:きっかけは、まず中学校卒業する時に勉強するよりお金ほしいなって思ったんですね。
高校いくなら働いた方がいいなって思って、住み込みの鳶職とか土木作業員とかの仕事をしてたんですよ。
でもやってるうちに、お金はあるけどおもしろくねぇなって思うようになって。
そんな頃に近所の公園ふらっと歩いてたら、ダボダボの服着た派手な髪型の兄ちゃん達や外人さん達がストリートコートにラジカセ置いてHIP-HOP流しながらバスケットボールやってたんですよね。
それ見て“やべぇ、かっこいい”と思って、小中学校の時に少し遊びでバスケやってたのもあって「俺もやりたいんだけど」って話しかけたら「毎日いるから来なよ」って言ってくれて、そっから毎日行くようになりましたね。
それである日、彼らにAND1 MIX TAPEのビデオを借りたんですけど、それが音楽もくそかっこいいしプレーもかっこいいし、どっぷりハマってしまって「これでプロ目指そう」て思ったんですよ。
その映像の中で、音楽に合わせて道路でただドリブルやったり今僕がやっている事の原型?みたいなのを遊びでやってる人らがいて「コートの中じゃなくても人気者になれるんだ」って思ったんですよね。
僕ほんとに産まれた時からずっと人から注目を浴びない人生だったんで、、、“これだったら俺イケるかも”って思ったのがきっかけです。
それからはもう練習後の飯だったり遊ぶ時だったり、常に仲間の前でボール遊びしたりして先輩達を喜ばせたりワーって沸かせる為に頑張ってました。

Q:なぜ仮面を被るの?

A:まず僕の仮面って、ピエロの仮面なんですよね。
僕らのやってるFBBって正直まだ認知度が低くて「FBBって何?」って人がまだ全然多くて。
だからその認知度を上げる為には、まず見てもらわないといけなくて。目立たないといけないんですよ。
で、ピエロって全世界の老若男女知っているじゃないですか?
しかもピエロって“何かするんじゃねーか?”ってみんな思いますよね?
だから僕は人に見て欲しくって、ピエロの仮面を被り続けてますね。

Q:今どんな暮らししてるの?

A:プロフリースタイルバスケットボーラーなんで、バスケットボールを使ってお金を稼いでます。
それ以外は何もやってないです。
活動の内容としては、音楽イベントとか街のお祭り、学校の行事や色んなブランドさんのイベントとかに呼んでもらってパフォーマンスするのがメインですね。
あとダンスバトルみたいに僕らのシーンにも1on1のバトルっていうのがあって、日本全国・世界中からジャッジとして呼んでもらって審査させてもらってます。
あとはワークショップですね。FBBを知らない子達から経験者まで幅広く。たまに小中学校なんかのバスケットボール部員の方々にも教えたりしてます。ドリブルがメインなんですけど、普通のバスケットボールでも使えるようなハンドリングとかですね。
あとはファッションブランドのモデルや、アーティストのPVに出演させてもらったりしてます。
侍BALLERSに所属しているのでそこからの仕事もあれば個人にくる仕事もあるんですけど、個人にくる仕事は全部自分で管理しています。

Q:なぜ侍BALLERSに入ったの?

A:名古屋にいる時に“戦う文化もあるんだ”って知ったんですけど、名古屋にはFBB人口少なかったんですよ。
それでずっと「戦いたい、バトルしたい」って思ってたから、16歳くらいの時に当時FBB人口も多かった大阪に乗り込みました。「殺しにいこう」って(笑)。
それで19歳くらいで大阪で一番になれたんで、東京か福岡に行こうって悩んでたんですよ。
もっと強くなりたいしやっぱ東京かな~ってなりかけてた時に、全国ツアーでたまたま侍BALLERSが大阪に来てたんですよ。
僕ずっとソロでパフォーマンスやってたんで、チームっていうのに全く興味がなくて、もちろん侍BALLERSも知らなかったんですよね。
その時初めてうちのボスU-LAWさんとか僕の相方Lil-Gとかと出会って、話したり立ち振る舞いとかを見た時に“めちゃくちゃこえー、ギャンクスタだ”って思ったんですよ(笑)。
でも間違いなく侍BALLERSは世界中のシーンで認知されてましたし、チーム的には一番だったんで“どんな人達なんだろう”って思って色々話を聞いてたら、だいたい日本のFBBのShowcaseはEDMとか早い曲調の音楽でやるのが多い中、侍BALLERSはHIP-HOPでやるスタイルだったんですね。
僕もスタートがHIP-HOPでやる人達からだったし、HIP-HOP好きだったし。
それと相方のLil-Gが当時日本2位とかなってて、僕は大阪で1位なのに彼は同い年で日本2位とかで、 “じゃあここ入ったら俺日本一なれるじゃん”って思って、その日に「じゃあ僕来週福岡行きますね」って言ってました。
で、その次の週福岡行ってメンバーと話したり交流したりして「僕福岡住むんで入れて下さい」「いいよ」ってな流れで侍BALLERSに加入したのが21歳くらいでしたね。
最初の2~3カ月くらいは練習生としてやってて、それからパフォーマンス出させてもらうようになって、1年後には1on1のバトルで日本一になれましたね。
>>侍BALLERS Facebook

Q:目指すところは?

A:あんまそういうのは考えてなくて、今が楽しいんで目の前の事を精一杯やるだけです。
あえて言うなら、“こういう人に勝ちたい”っていうのはいっぱいあります。
それは同じFBBの競技者だけじゃなくて、例えばダンサーもそうだし大道芸の人だったり、ステージやパフォーマンスをやられる方々全般かもしれないです。
僕はステージに立った時に、誰よりも人を驚かせたり喜ばせたり泣かせたり、感情を動かせる人になりたいです。

Q:Bboyについて

A:まずBreak danceを初めて知ったのは16歳くらいの時ですね。
名古屋の色んなダンサーが集まる場所で僕も練習してたんですけど、Break danceが一番やばかった印象があります。
Break danceをもっと知ろうと思ったきっかけは、“Break danceとバスケットボールをくっつけたらめっちゃヤバくないかな?”って、『自分の好きなもの』と『自分がヤバいと思ったもの』をくっつけてみようって思ったのが始まりでした。音も表現できて、見てる人もワーってなって、すごく魅力的だなって思ったのがきっかけですね。
それからBreak danceの動画掘ったり、Bboyの人らとも仲良くさせてもらうようになりました。
僕のFBBのスタイルは、バスケットボール半分、Break dance半分って感じです。だから1週間のうち3日はバスケットボールの練習、もう3日はBboyの方の練習に混ぜてもらったりしてます。
名古屋・大阪時代は見様見真似のBreak danceだったんですけど、福岡に来てからある人と出会うんですね。
BOTYで日本一なったNine states b-boyzのKculara(クララ)くん。僕の兄貴です。
彼からBreak danceの歴史だったり全国のヤバいBboyたくさん紹介してもらったりして、その人らの前で僕のパフォーマンス見てもらったりしてるんで結構各地のBboyも知ってます。
Kculara(クララ)くんっていう人のおかげで、僕のスタイルの半分がBreak danceになりましたね。

Q:FBBを仕事としてやるメリットとデメリット

A:メリットは好きな事だけを考えられるところですかねー。 僕も昔は普通の仕事をやりながらFBBやってたんで違いが明確に分かるんですけど、やっぱり普通の仕事をやりながらだと効率が悪いんですよ。
好きな事に時間を費やせてパフォーマンスのクオリティを上げれるし、新しい場所に行ける確率が上がりました。
やっぱり色んな人と会うのって大事で、勉強になるし、自分のマインドも上げれますね。
デメリットは全く無いです。
別にお金もらったから自分のやりたい事が出来ないってわけでもないですし、もう最高って感じですね。

Q:世界と日本の間で感じることは?

A:FBB目線で言うと、世界中で一番強い国が日本なんですよ。
だから世界中から日本にFBBプレイヤーが修行しに来ていますね。僕らに会いに来てくれるんですよ。
だから僕ら今世界で無敵モードなんすよね。そういう面で言ったら、幸せですね。すぐに戦えるし。
パフォーマンス面で感じるのは、世界の人に比べると日本のお客さんは反応が悪いですね。
たぶん目が肥えてるんだと思います。日本のストリートパフォーマンスってすげーレベルが高いんですよ。
例えばパリに行って知ったんですけど、フランスって一般のサラリーマンとかアーティストとかよりもパフォーマーの方が職業的にちょっと上位な感覚なんですよ。
日本ってその逆じゃないですか?学歴社会で高給取りなサラリーマン凄いねって。
そういう感覚や風習が凄くもったいないとは感じます。だからそういう部分も僕のパフォーマンスでちょっとずつ変えていけたらなーって思いますね。
まあそれ以外は飯うまいし、やっぱ日本は最高です。日本っていうか福岡がっすね。
カッコいい人、イケてる人が多いんすよ。福岡が好きっす。

Q:Toprocdressの印象

A:最初はBreak danceを一緒に練習してくれる先輩方っていう入口からだったすけど、なんだろうな、、、
デザインかっこいいし、やってる人らもイケてるし、先輩だからって理由とかじゃなくて、かっこいいから普通に着たいって思うブランドですね。
服だけじゃなく色んな企画ともやられてて、たくさん刺激もらってます。

Q:最後に一言

A:これからもボールひとつで世界で繋がっていくんで、フリースタイルバスケットボーラーBUG!?これからもよろしくお願いします!!

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