Tenpachi
就職って以外の道を作って行く
DEADSTOCK / DAMNGOOD PRODUCTION
現在世界トップレベルに位置する日本のBboyシーン。
数多くの亡者がしのぎを削り、激戦区とも呼ばれるシーンの中、日本予選で見事優勝を勝ち取り、世界大会に位置するタイトルイベント「Freestyle session」に本年度日本代表としてRepresentを果たしたBboyがいる。”Tenpachi”だ。 日本屈指の個性派Crew Deadstockに所属し、ダンスの枠を越えた「Damngood」productionの運営も行う彼に今思う所存を聞いてみた。
Q:自己紹介をお願いします
A:bboynameはテンパチで,29歳です。
地元は川口っていう埼玉のところで、今は神奈川に住んでます。溝口。
Q:テンパチのBBOY NAMEの由来とは?
A:いやーこれは本当にマジでしょうもないんすけど、一番最初にクッッッソダサい、、、
もともと省略なんすよテンパチって、 省略する前がテンションエイトだったんですよ。
意味とかもただ単に本当テンション高いていう人柄と数字の8が好きだったっていうのがまあ最初にあって、それでbboy nameってやっぱ考える時期があってスゲースッとつけちゃった。 テンションエイトでずーと1年2年やってたんですけど、途中からクソダセーな!ってなって、やばいって本当になった瞬間に縮めてテンパチにしたんですけど、そん時は表記がTen8で、アメリカ行くときに数字じゃわからないから全部ローマ字にしてTENPACHIになったんすけど、やっぱ聞かれるじゃないですか、なんでその度にこの話をするんで、毎回恥ずかしいというか、全然意味なさすぎて、、、
だから本当に意味ないです笑 ただ好きだった数字だけって感じですねー。
Q:進学のタイミングで東京に行ったの?
A:自分は大学行って卒業してから海外に一回留学したんですけど、帰って一年後くらいにちょっとここに住みたいと思って移動しました、実家から。
自分は大学一年生ぐらいからbboying本格的に始めて、そっから卒業して一年後に海外に行って帰ってきてから価値観が合うのがその溝口だった。
Q:今所属しているCREWについて教えて
A:一番最初に入ったcrewが今は解散というかあんま活動してないんですけど、シティハンターっていうcrewでやってて、そっからアメリカに行ったときにBGSKっていうチームと色々遊んだりして練習したりして入りました。
帰ってきてから色々やっていくうちにtake noticeに入れてもらって、しばらくはそれでやってたんですけどtake noticeもThe Floorriozが同時期にあったんで、俺とOkey Joeはtake noticeとしてやって、他のみんなはバトルの時はThe Floorriozとしてやってくって感じだったんです。
それはわかった状態で入ったんでtake noticeでやりたいって気持ちもあったんですけどそれはそれで、俺らはtake noticeでやるかってなってた。
もちろんtake noticeは何やっててもかっこよかったんで、特別バトルに出るってわけでなくてもいいやって感じになってました。
ただ時間が経つにつれて、言うてもちょっとメインにスポット当たるのもどこかしらでいいなーって気持ちが湧いてきた時に、たまたまRick Joeとゆーさん(double u)とOkey Joeが話し合ってて、だったら俺らでもチームを組もうよみたいな感じになったんです。
でもその時、今更?って気持ちは最初あったんすけど、てかみんなあったと思うんすだけど、今からやっても面白いのかなみたいな感じで最初始めて週一で練習する流れから今のDeadstockが出来上がった。
どういう感じのスタンスでやっていくの?てちょっとは思ってたんすけど、とりあえず今の俺らのやり方で練習しながらやってこうって、本当に今のシーンの真逆にいくような感じで噛みつくような感じに今やれてるのは面白いかなーと思っています。
Q:そもそもアメリカに行ったのは?
A:アメリカに行ったのは、就活やってく流れでこれじゃないから、じゃあどうしようってなった時に他のこと調べてて海外の日本の会社のインターシップがあったのを見てそれに行こうって流れになったんすよ。
それでその流れをやるためには英語がないといけないから、じゃあ留学しようってなって留学したのが一番最初なんですけど、留学してLAだったんで日本人多くて語学学校行ってもどうしようもないから、ダンスしてた方が英語喋るってなって結局ダンスと英語が一緒にグッてなった。
Q:アメリカでつかみっとたものでダンスってなったの?
A:なんかーそうですね自信ついたんすよねすーごい。
あっち行って色々吸収するものがあったから、なんか最強になった感じがすごいあった自信的に。
日本帰ってきて、アメリカに行く前の自分はその日本ですごいかましてたわけじゃないから全部やってやろう見たいなー気持ちになった。
Q:freestylesession LAどうだった?
A:これは俺の考えなんすけど総合的には俺は面白くなかったっすねー正直言って。
というかそれはfreestylesessionっていう自分のイメージが元々あったんで。
それで優勝して行ったというのは、うわー優勝できたーみたいな感じになって本当に嬉しかった。
んでLAに行けたまた戻れたみたいなのがあった。
行ってからsession自体はその自分が見てたイメージや雰囲気とはまた違う感じはあった。
UDEFが絡んでるっていうのもあって、出てるメンツも自分たちのチームをレペゼンするっていうよりかはお金のために強いチームを集めてるって感じがすごいあった。
Q:ミニマムな話聞いていい?単純に踊りってネタとフリースタイルの割合ってどんな感じ?
A:最近は、時期によって変わるんですけどネタ7割フリースタイル3割って感じですねー。
そのちょっと前はフリースタイルが6割なってる時期があって、でもやっぱり勝てないすねー。
これじゃあ勝てないなーってなっててDeadstock組んでから勝ちたいっていうのもまた強くなったからそれでネタ7割くらいに戻した。
じゃあ、もっとネタにしようってなった時にそれこそ陸上が今でかいんですけど、陸上が新しいコンセプトを俺にくれたんですよ、そのコンセプトで今は楽しんでます。
あいつのいわゆる今のコンセプトに三船式っていうのがあって~笑
三船十段(三船久蔵)合気道の人で、その三船十段の動かし方っていうのをbboyingに取り入れるって話を聞いた時に軸をもっと使う、ダンスに対して落とし込んだ時にもっといろんな動きがもっともっと不思議に見えるというか作れるみたいなのがあって、最初はあいつの頭について行けなかったんですけど、だから最近の陸上やばいんすよ、絶対に普通の人じゃ思いつけないとこまでいっちゃてる。
だけどそれは評価は絶対されないと思うんですけど、あまりにも地味すぎるから。
だけどそこがやばいなーってので、ネタを考えるのとかがすごい今は楽しい。
だからネタで今は面白くできてる感じはすごいある。
Q:bboyingの他に興味があることって?
A:bboying以外で興味があることは絵を描くことと、あとはアート全般は興味はあります、すごい。
Q:damn goodについて
A:damn goodは俺とFreshとKatsuyaと3人で動いてる、ブランドというかプロダクションみたいな感じでやってまして、基本的にはKatsuyaが音、ビートを作って、それに対して俺らは物作りをしている。
なんか音を掘ったものを、例えばKatsuyaがそれをビートにしてそのレコードのジャケットとかをサンプリングしたりでbboyからの物作りを主に構築してる。
作業を週3くらいで集まって、Katsuyaが来るときは音を流してもらって自分たちはやりたいことをやる、なんか色々最近は週3ではなくなってきたんですけど、例えばやれることだったり次のこと今後の事を考えながら話し合いながらやってる。
俺とFreshがスクールをやってて、スタジオを構えてるんじゃなくて場所を借りていろんなところで移動式のスクールをやってて Freshはそれを10年ぐらい前からやってて、本当にあいつは賢い笑
それでスクールじゃないから場所を借りて全部自分たちでやってる。
>>Damngoodthang Official Site
Q:今後の抱負は?
A:ダンスに関しては、今んところの目標は、それこそセッション出るとかラディカル出るとかは一応達成できたから強い目標みたいなのは今はないんです。
なんか自分でダンスは長引かないと思ってるんで、体がもし怪我でもしちゃったらどうなんだろうって、出来なくもないけどって考えた時にやっぱり他の道を考えないと行けないというのがあるから、今出来るシルクをやったり、例えばスタジオ構えるんだったら下の子に受け継いでいくんだとかそういう方法を考えながら今はプレイして考えてます。
ダンス=でっかいイベントで優勝するっていうところじゃなくても、ダンスを通じた服作りだったりアートだったりていうところに入った時に出来ればダンス以外の道を、就職って以外の道を作って行くのが目標ではありますね。
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